日本テレビ放送網株式会社様
CALREC「ARGO S」を大型可搬卓として採用
従来システムを再現しつつ、セット効率と運用性が大幅に向上
日本テレビ放送網株式会社様(以下日本テレビ)は、大型中継・イベント番組向けの可搬型音声システムとして、CALREC「ARGO S」36フェーダーを導入。
大型可搬卓として放送の音声を担いながらシステムとしての中核も担い、機材のスリム化と運用効率の向上を実現。24時間テレビ、箱根駅伝、ゴルフ中継など長時間の生放送で既に実運用されています。
運用開始:2025年8月

CALREC ARGO S 36フェーダー
日本テレビでは、2010年に導入したCALREC「OMEGA with Bluefin」を長年にわたり可搬卓として運用してきました。機材の老朽化や大規模中継・イベント番組が増える中で、セットアップ時間の短縮やトラブルリスクの軽減、より効率的な運用の実現を目指し、CALRECのARGO Sに更新しました。
▼システム構成のポイント
新システムでは、初のST2110 対応の卓としてCALREC ARGO Sをハブの中心に据え、従来から日本テレビが構築してきた運用を再現・発展。現場での動き方はそのままに、システム構成をシンプルかつ高効率に再設計している点が大きな特徴です。
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タリー連動システムを低コストで再現
- これまで特型機器として別途用意していたタリー連動システムをARGO S が備える卓内システムで代替。スペースや物量を大幅に削減したほか、コスト削減にもつながりました。
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音声卓と裏収録システムをシンプルかつ高効率に
- メインの音声卓ARGO Sと裏収録システムのオーディオ入出力をIPオーディオのST2110-30とMADIで接続。運用上はST2110-30かMADIのどちらか一方を主系として使用しながら、もう一方を待機系として確保。省スペースでリダンダント化を実現しました。
- 大型で重く物量も多かった旧システムと比較し、システム自体のコンパクト化が図られたうえ接続ケーブルの結線量が大幅に減少。可搬システムとしてセッティングの労力と手間を大幅に削減でき、運用を効率化しました。

▼CALREC ARGO S 36フェーダー採用の決め手
日本テレビが再びCALRECの音声卓を採用された主な理由として、次の点が挙げられています。
- メーカーとしての信頼性
- 既に長年CALREC製コンソールを運用しており、放送現場での安定性・信頼性を高く評価。
- 操作性・使用感への安心感
- オペレーターが慣れ親しんだ操作体系を踏襲できること。
- 新システムに違和感なく移行でき、教育時間が抑制できること。
- ARGO Sのサイズ感
- 省スペースにもかかわらずフェーダー数を増加できたこと。
以前使用していた40フェーダーのOMEGAよりもサイズを抑えられたうえ、パネルを選択できる柔軟なモジュールシステムであったためミニフェーダーを12本追加できた。
- IP技術を活用した柔軟なソリューションと拡張性
- リモートワークを可能にするCALRECのバーチャル・ミキシングシステム「Assist 」の導入により、専用ハードウェアを追加することなく予備コンソール環境を構築することができた。
- IPベースのシステム構築により、今後の運用や拡張にも柔軟に対応できる体制を整えられる。
- トータルコストの最適化
- 従来外付けハードウェアで構築していたタリー連動システムをARGO S内のシステムで代替えできたことや、接続系統のシンプル化などシステム構築から設営・撤収の工数までを含めたトータルコストにおいて、極めて高い優位性を実現している。
▼導入効果
新システム導入後の実運用における評価として、次のようなコメントをいただいています。
- 機材・ケーブルの大幅な削減
- 「以前より少ない機材量やケーブル量で実現できた」
- 「特注で国内生産していた重たいコネクターが不要になり、既存のLANケーブルで対応できるようになった」
- 操作性の向上
- 「国産部品を使っていたため連動が利かなかった操作も、CALRECコンソールだけでコントロール可能になり、操作面が向上した」
- 設置・運用の効率化
- 「設置や運用の効率化が図れ、現場での負担軽減につながっている」
- 「以前に比べ、セット作業が格段に容易になった点は、オペレーターからも非常に高い評価を得ている」
最後に、こんなうれしいコメントもいただきました。
「細かい部分についてもご確認いただき、良いシステムができたと考えています。ありがとうございました。」

| 機材 |
ブランド名 |
製品名 |
| デジタル・ミキシングコンソール |
CALREC |
ARGO S 36Fader |
| DSP CORE |
CALREC |
ImPulse1 |
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