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DiGiCo“SD10”を発売
2011年9月9日
ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
最新の製品情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
DiGiCo“SD10”
優れた音響性能と先進の拡張性を確立
96kHzプロセッシングに対応したデジタル・ミキシングコンソール


ヒビノインターサウンド株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:福島周治) は、英国DiGiCo(デジコ) のデジタル・ミキシングコンソール“SD10”を2011年9月16日より発売いたします。SD10は、DiGiCoコンソールの優れた音響性能と先進の拡張性を確立した最新のデジタル・ミキシングコンソールです。96kHzプロセッシングに対応し、オプチカルで最大448チャンネルをループできる拡張性を持っています。圧倒的な信号処理能力はスムーズで的確なオペレートを可能にし、大規模なライブSRから劇場やホール、複数台のコンソールで構成するマルチスタジオレコーディングにも対応します。さらに、機能拡張することでブロードキャスト用コンソールにも転用可能。様々な現場に適応する柔軟性を獲得しています。


SD10



製品名入力チャンネル
バス数 標準価格
発売日
SD10 96系統
(12系統をステレオ切替可能)
LR /LCRマスター、
48AUX/GRP、16×12マトリクス
オープンプライス2011年
9月16日

■圧倒的な処理能力による優れた音響性能

SD10は、フローティングポイント演算で動作する最新のFPGA技術を基に開発された“ステルス・デジタルプロセッシング”を搭載しています。ステルス・デジタルプロセッシングは、極めて高品位な音響性能と圧倒的な処理能力を獲得しており、ストレスのないスムーズで確実なオペレーションを約束します。96kHzサンプリングレートによる高い解像度ともあいまって、原音に忠実で明瞭度の高いクリアな音質を実現。また、全ての入出力にEQディレイ、コンプレッサー、ゲートなど基本的なプロセッシングを自由に設定できるうえ、リバーブなどの空間系エフェクトStelthFXも10系統搭載し、任意のバスやチャンネルにアサインできます。さらに、世界的に高い評価を集めるWavesのエフェクトプラグイン技術SoundGridとシステムベースで高い互換性を獲得。オプションのSoundGridキットを接続するだけでWavesの豊富なプラグインを使用でき、ルーティングから調整、保存まで全てコンソールのディスプレイで実行できます。


■大規模SR システムにも対応する多機能かつ豊富な入出力系統

入力は96チャンネル構成で、うち12系統をFlexiチャンネルとしてモノラル/ステレオで切り替えられるため、総計108chを同時にミキシングできます。背面のOptocoreやMADIポートを使用して、DiGiCoのI/O拡張用の各種ラックを接続できます。特にSD-Rackは、Optocoreで最大14台、SD10を含むSDシリーズコンソールを最大5台接続して448チャンネルの大規模システムを構築できます。出力は、モノラル/ステレオで自由に構成可能な48系統(ステレオ24系統)のアサイナブルバス、LR/LCR マスターに加え、16 × 12 出力のマトリクスを装備。8 バンドPEQ、ディレイ、コンプレッサー、ゲートの他、マスターセクションには24 系統の32 バンドGEQ、12系統のコントロールグループを備え、大規模ライブSR も余裕を持って対応する豊富なバス系統を獲得しています。さらにソロバスも2 系統あり、FOH、モニターどちらにも優れた操作性を実現。オプションのソフトウェアをインストールすることでブロードキャスト用コンソールSD10B への転用も可能。機材を変更することなく5.1ch サラウンド、ミックスマイナス、スピーカーセレクトなどのブロードキャスト固有の機能を追加できます。


■柔軟な入出力構成、192kHzのサンプリングレートに対応するSDラック

SDラックは、192 / 96 / 48kHzのサンプリングレートに対応しており、きわめて高い解像度の音質でSR を実現できます。14スロットに任意のオプションカードを入れて必要なシステムの構築が可能で、カードはアナログI/O、AES/EBUのほかADATやAviomも用意。MADI、Optocore、Danteなど多彩なネットワークにも対応しています。SDコンソール同士のシステムでは入出力信号を共有できるため、FOHとモニター用にそれぞれラックをそろえる必要がなくなります。現場で引き回すケーブルも減少するため、セットアップの時間も削減できます。さらに、8チャンネルのカードごとにゲイントラッキングやスプリット機能を搭載しているため、入力信号のデジタルダイレクトアウトなど、外部機器との緊密な連携が可能。従来の音響システムでは成し得ない柔軟なシステム構築を可能にします。


■多彩な機能に素早く、直感的にアクセスできるユーザーインターフェース

サーフェス中央に15インチの大型タッチディスプレイを搭載。きわめて直感的な操作を実現するインターフェースを採用し、チャンネル個々の調整はもちろん、スナップショットの保存、呼び出しもシンプルに設定できます。また、使用頻度の高い項目をプログラムできるスマートキーマクロは1つのスイッチにつき4レイヤーで最大40個の操作系統を設定可能。バックライトカラーを個別に設定できるため、素早く確実に機能にアクセスできます。その他、フェーダーの配置を任意で決定できるカスタムフェーダーレイヤー、立ち上がっている機能が即座に判別できるカラーLEDスイッチなど、素早く的確なミキシングを行う多彩な機能を搭載しています。SDシリーズの全モデルに共通した操作性は、他のモデルでも迷うことなく操作可能。オペレーションしやすいシステムを構築できます。


製品の詳細に関しましてはヒビノインターサウンド株式会社までお問い合わせください。


■お問い合わせ

お客様のお問い合わせ窓口 TEL: 03-5783-3880 FAX: 03-5783-3881
報道関係のお問い合わせ窓口 TEL: 03-5783-3885 FAX: 03-5783-3881


SD10 背面部

SD10背面部

■システム仕様

 入出力性能
入力チャンネル
96ch(内12系統をステレオ切替可能 合計108ch)
バス 48AUX/グループ(24ステレオ)、LR/LCR/(5.1ch※)マスター
ソロバス2モノ/ステレオ/(サラウンド※)
マトリクス16x12 マトリクス
コントロールグループ選択式(VCA、ムービングフェーダー、ミュートグループ)×12
フェーダー
100mm タッチセンサー付モーターフェーダー×37
ディスプレイ15インチ LCD 高解像度タッチスクリーン×1
メーターブリッジ20セグメントLEDバーグラフメーター×38
グラフィックイコライザー32バンドGEQ×24、±12dB
内蔵FXステレオステルスFXプロセッサー×10
ローカルI/Oマイク/ライン入出力×8、AES/EBU入出力 (モノ)×4
MADIインターフェース75ΩBNCコネクター×8
Optic インターフェースOptocore
MIDIインターフェースIn / Out / Thru
VGAポートDB-15 ミニメス (解像度1024 x 768)
USBポートUSB 2.0×3
GPIO通常16系統
ライト端子XLR3:1.2~12V×2
外部同期ワードクロック、MADI、AES
ヘッドホン出力標準フォーンジャック×1、推奨ヘッドホンインピーダンス:8~600Ω
音響特性
 サンプリングレート
48/96kHz
レイテンシー 1ms (代表値:チャンネル入力→LRバス→ステージ出力@96kHz)
内部プロセッシング最大40bitフローティングポイント演算
AD/DA変換24bit
周波数特性20Hz~20kHz、±0.6dB
THD+N
0.05%以下(定格ゲイン、10dB入力@1kHz)
クロストーク90dB以上(40Hz~15kHz)
残留ノイズ90dBu以下 (代表値:20Hz - 20kHz)
マイク等価入力ノイズ-126dB以上
最大出力レベル+22dBu
最大入力レベル+22dBu
物理的仕様
寸法・質量
本体:W1398xH285×D818mm、60kg
フライトケース:W1586×H1158×D504mm、52kg
電源 AC100V、50/60Hz、235W
予備電源PSU x 2