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TUBE-TECHについて

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TUBE-TECH製品を生み出すLydkraft社の社屋は、デンマークの首都コペンハーゲンからほど近い湖のほとりにあります。設計・開発、そして経営者であるJohn G. Petersenは、デンマークラジオでメンテナンスエンジニアとして在籍していた当時、あることを依頼されました。その依頼とは、「Pultecの真空管イコライザー“EQP-1A3"の同等品を製作してほしい」というものでした。そうして20台製作されたPE1Aは瞬く間に完売し、さらに追加の注文が殺到したのでした。

この段階で会社を設立することにしたJohnは、一貫したポリシーで様々な製品を世に送り出す決心をしました。Johnは、「真空管を優れた素子として最高の性能を引き出すためには正しい設計が必要である」という持論を掲げ、真空管を使用した機器による優れたサウンドを、より多くのユーザーに提供したいと考えたのでした。

残念ながら真空管を使用した製品に対し、ノイズが多く扱いにくいと先入観を持っている人々が少なからず存在していますが、「それは大昔に多かった粗雑な設計による製品のイメージが今でも影響しているから」とJohnは分析しています。Puletecイコライザーの需要がなぜ途絶えなかったかを考えると、その希少性だけではなく、実のところ真空管を使用した製品はS/Nも良く、低歪で自然なサウンドが得られるからなのだということが自ずと理解できるはずです。

デジタル機器が全盛の今では、ユーザーの選択が最優先されています。そうした中、いまだにTUBE-TECH製品がユーザーに受け入れられているのは、真空管が適切に設計された回路に正しく使用されており、ハイクォリティなサウンドを提供しているからだといえるでしょう。

“適材適所”という言葉があります。これは本来、適材=“その仕事に適した才能の人物”として人を指す言葉ですが、適材を“その場所に最適な部品”と例えるならば、それを配置するエンジニアは自らの資質と裁量を問われることとなりましょう。

TUBE- TECH製品に使用されている真空管は12AX7や12AU7といった電圧増幅管として一般的なモデルですので、市場在庫および現行真空管メーカーからの供給は安定しています。これはメーカー製品にとってはとても大切なことであり、また長期に渡ってサポートを行なう上でも重要な要素になっています。

より良い製品を提供するために、コストを下げずにクォリティのみ追求するということはエンジニアとしての理想であり、ある意味では大切なことですが、はたしてそれだけでユーザーに対して本当に良い製品といえるのでしょうか。Johnは製品を開発する上で、安価でも良い特性のパーツがあれば躊躇なく採用し、反対に高価格なパーツでも重要な部分に必要と判断すれば、それなりのコストをかけるべく努力を重ねています。その結果、適切な価格でかつ高品質な製品を生み出すことができるのです。直接訴えかけられるものではありませんが、こうしたポリシーを持つ製品であるということがその姿形から少なからず感じられるのも、ひょっとしたらユーザーに受け入れられる理由の1つなのかもしれません。

PE1C