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【TIPS】ボーカルマイクを選ぶ15のポイント
2023年5月


 
ボーカルマイクと一言で言ってもたくさんの種類があります。そのため、適切なボーカルマイクを選択するために大切なことは「自分のニーズ」をきちんと理解することです。ここでご紹介するマイク選びのポイントを参考に、自身にとって大切なポイントが何かをぜひ考えてみてください。
 
 

1.音の透明性

EQを使わずに、声の響きを完全に再現できているか。
音源から12cm程度の近い距離で計測された周波数特性がフラットなほど自然な音質になります。


 

2.ステージ環境に適した指向特性の選択

指向特性図(ポーラーパターン)では、マイク周辺の周波数をどのくらい収音するかを確認することができます。マイクを使用するステージ環境に適した特性のマイクを選択してください。


 
スーパーカーディオイド型(超単一指向性)のマイクは収音する角度が狭いため横からの収音を抑えて正面の音を確実に収音することができます。しかしカーディオイド型(単一指向性)に比べて近接効果の影響が大きく、低域がより強調されます。また無指向性マイクの場合、近接効果の心配はありませんがすべての方向からほぼ均等に収音するためハウリングのリスクが高まります。
 

3.思い通りの音作りを実現する音質

音の加工がしやすいことも重要なポイントです。収音したボーカルにEQをかけて思い通りの変化が実感できるかを確認してください。
 


 

4.大音量を歪まず収音できる性能

ボーカルでも瞬間的に150dB SPLを超える大音量が出ることもあります。マイクのスペックで「最大音圧レベル」を確認してください。性能が十分でないと歪の原因となります。


 

5.鮮明度

音がこもることなく、声の輪郭や特徴が保たれていることが重要です。
 

6.明瞭性

歌声か、スピーチかにかかわらず、明瞭性は不可欠です。
 

7.握りやすさ

握りやすさも大切な要素です。自信を持ってリラックスしたパフォーマンスのためには、何時間握っても手の疲れを感じないようなマイクが必要です。握る部分の形状と手触りが自分の手に合っているか、実際に握って確認してください。
 
 

8.ハンドリングノイズ/ステージノイズ対策

マイクスタンドを使用した際に、低域がブーンとなるような現象が起きることがあります。これはステージの振動がマイクスタンドを伝わって音質に影響するためです。ハンドリングノイズやステージノイズに強いことも重要なポイントです。
 
 

9.ケーブルノイズ対策

硬くて重量のあるケーブルを使用する場合、振動や雑音がケーブルを通じてカプセルに届くことでノイズの原因になることがあります。カプセル本体がこれらのリスクから遮断される構造が必要です

 

10.ハウリングに強いこと

モニタースピーカー近くやメインスピーカーの正面でマイクを使用すると、ハウリングのリスクが高まります。ハウリングに強いマイクを選択することが重要です。
マイクカプセルを手で覆うと、ハウリングのリスクが高くなるのでご注意ください。
 

11.ポップノイズ・ウィンドノイズ対策

破裂音(*)による「ポップノイズ」や風が当たる時に起きるウィンドノイズへの対策はとても重要です。グリッド(グリル)やフォームスクリーン、ポップフィルターなどの構造を確認してください。

(*)破裂音:子音が「p・t・k」「b・d・g」から始まる音
 

12.耐久性

ステージでのパフォーマンス中、うっかりマイクを落としてしまう可能性も十分あります。落としただけで、簡単に壊れてしまうような強度では困ります。たとえマイクグリルが変形してしまったとしても、カプセル本体へのダメージがなくきちんと動作できるような耐久性が必要です。
 

13. 雨や湿度への耐性

雨天時の湿度や低温による結露は故障やトラブルの原因になります。湿度への耐久性は重要なポイントです。
 

14. ワイヤード/ワイヤレス

ワイヤードとワイヤレスともに対応しているマイクが理想的です。
 
 

15. 触覚フィードバック

触覚フィードバックのあるマイクはユーザーに安心感を与えます。例えばXLR端子を使用するマイクの場合、ケーブル接続時に「カチッ」という音と触感があると、接続が正しくできたことを確信できます。

 

 

DPAが提案するボーカルマイク

DPA Microphoneはライブステージに最適な2種類のボーカルマイクをご用意しています。




■ 2028ボーカルマイク 
2028はコンデンサーながら、過酷なライブシーンに対応する高い耐久性を備えたボーカルマイクです。透き通るような透明感のある音質が特徴で、ロックやジャズなど幅広いジャンルで最高のパフォーマンスを演出します。ワイヤードタイプのほか、各社のワイヤレスシステムに対応するワイヤレスタイプも用意しています。





■ d:facto 4018 ボーカルマイク 
d:facto™はスタジオクオリティの音質にこだわった高品位ボーカルマイクロホンです。きわめてナチュラルな音質でボーカルの繊細な響きも余さず捉えることができます。
あらかじめハイエンドの特性がブーストされたd:facto™ 4018Vと、全体域にわたってフラットな特性のd:facto™ 4018VLの2種類を用意しています。カプセルやアダプターなど各部のパーツを交換可能なモジュラー構成のため、用途に応じて柔軟な構成が可能です。
 

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