株式会社名古屋東通様
「即時性と柔軟性」で支える中継現場—バンテリンドーム ナゴヤのインカムシステムを更新
株式会社名古屋東通様は、TBSアクトや在名テレビ局の出資により設立された映像制作会社で、2025年に創業50周年を迎えます。テレビ番組やスポーツ中継、大型映像の制作・運用を手がけ、東通ネットワークの一員として、全国で高品質な映像技術を提供しています。
今回、バンテリンドーム ナゴヤにおける野球中継用機材の更新に際し、RIEDELの有線インカムシステム「PunQtum」とワイヤレスインカムシステム「Bolero」を導入いただきました。導入の背景や選定の決め手、実際の運用感についてお話を伺いました。

▲ワイヤレスインカムBoleroと有線インカムPunQtumが連動している様子
──導入前に抱えていた課題や更新のきっかけなどについて教えてください。
バンテリンドーム ナゴヤの放送室では、長年使用してきたインカムシステムが安定した運用を支えてきましたが、機材の老朽化に加え、拡張性や保守体制に対する不安が徐々に高まっていました。特に野球中継のような生放送の現場では、即時性と柔軟性が不可欠であることから、より高機能で将来性のあるシステムへの更新が必要と判断しました。そこで、簡単かつスピーディにコミュニケーションネットワークを構築できるRIEDELの「
PunQtum」と「
Bolero」システムの導入に至りました。

▲有線インカムPunQtumを操作する様子
──本製品を選択した理由や決め手になった事柄を教えてください。
Riedelのインカムシステムは、国内外の放送現場で豊富な導入実績があり、その信頼性と柔軟性の高さには定評があります。中でも「
PunQtum」シリーズは、IPネットワークを活用してシンプルにシステムを構築できる点が大きな魅力でした。また、RIEDELのワイヤレスインカム「
Bolero」と連携してベルトパック同士の会話が可能で、操作も直感的に行えることから、現場での運用をスムーズに行えると感じた点が決め手となりました。
──実際に運用した印象/感想を教えてください。
導入後の運用は非常に安定しており、通信音質にも高い満足感があります。特に
PunQtumの
スピーカーステーション「Q210」は操作性に優れており、インカムパーティーやプログラムの音量バランス調整がしやすく、制作スタッフもすぐに使いこなせるようになりました。また、設定やシステム管理も直感的に行えるため、運用効率の向上にもつながっています。今後も安心して使い続けられるシステムだと感じています。

▲インタビューにご協力いただいた技術部制作技術課 課長 清水大寛様(左)と技術部制作技術課 高橋悠真様(右)
放送席から離れた場所にいるスタッフは、ワイヤレスインカムBoleroを使ってコミュニケーションを取れる環境を構築しています。音質の良いコミュニケーションシステムにとても満足していただいています。
