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チェリスト溝口肇さんが選ぶd:vote CORE4099
2018年6月

TV番組「世界の車窓から」のテーマ曲をはじめ、数々の映画音楽やテレビ番組のテーマ曲を多数手がけ、チェリスト・作曲家・プロデューサーとして活躍されている溝口肇さん。最近では、溝口さんが主宰する音楽制作会社での作曲やアレンジ、録音、さらに企業イベントやアートイベントのステージ制作や演奏など、実に多方面でご活躍されています。

このたび、ステージ用マイクロホンとしてDPAのd:vote CORE4099をお使いいただくことになりました。d:vote CORE4099をお選びいただいた理由やマイクへのこだわりなど、溝口さんのマイクへの思いをお聞かせいただきました。

ー DPA Microphonesというブランドは以前よりご存知でしたか?

溝口肇氏 
はい。録音用マイクをよく知っておりますし、実際に4006、4003(製造中止)など無指向性マイクはBKの時代から使っております。信頼性が高く非常に緻密で滑らかな音質で、クラシック系音楽をホールなどで録音するには、特に欠かせないものだと思います。ピアノ、そしてチェロなどの弦楽器にはとても合うマイクです。
 

ー ありがとうございます。以前からレコーディングでは使用されていたんですね。

ー 今回d:vote CORE4099をご使用いただくことになったきっかけを教えていただけますか?

私はデビュー32年ほどになりますが、演奏する楽曲はクラシックからロック、ジャズまで幅広いジャンルです。そのため、コンサートホールでピアノとチェロだけというクラシック系のステージから、ドラムやベースがガンガン鳴っているライブハウスのステージなど、演奏する環境は様々です。チェロという楽器は音量が小さいわけではありませんが楽器全体が鳴るので、マイキングが非常に難しい楽器の一つです。条件が許されるのであれば、楽器から40cmほど離したところにコンデンサーマイクを立てるのが、音的には一番良いです。しかし、ドラムなどが入るステージでそのセッティングではチェロの音は全く拾えません。

ピエゾ系マイクを使用していたこともありますが、楽器の胴体部分だけの音ではチェロの音とはかけ離れてしまいます。ボディ表面からの音、弦をこする直接音などが合わさり、音の発信点がわかりにくい複雑な響きなので、マイキングにはいつも苦労していました。

今回はタイミング良く新旧ふたつの製品(d:vote CORE4099とd:vote 4099)を両方試奏することができました。新しいd:vote CORE4099は明らかに音が明瞭になり、ステージ上にあるほかの大音量楽器にも負けないかな、と期待しています。

音質的にはもちろん録音用マイクの透明感にはかないませんが、ライブステージでは考え方が違い、いかに自分の楽器の存在感を出すかにかかっていますので、問題はないと思っています。また、現在では通常のコンデンサーマイクとの併用が主となっており、曲によってエンジニアにマイクを切り替え、もしくはバランスを取ってもらう方法をとっています。

使用するに当たっては事前に弊社プリプロスタジオで、チェロへ取り付ける際のセッティングをいくつか録音し、一番音の良いセッティングを確認しております。カタログやHPに掲載されている写真のセッティングに近いものですが、マイクを目立たせないように工夫しています。

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また、今回購入にあたっては、d:vote CORE4099同様楽器に直接取り付けるタイプの他社製マイクとも比較しました。

データ特性表からはd:vote CORE4099よりも高域特性などが伸びているのですが、人が聴きやすい「音」はやはりデータからはわからないものです。実際に聞き比べてみるとd:vote CORE4099の方が良いと感じました。それは周波数特性ではなく、ライブ会場での楽器(チェロ)の存在感の強さを求める、という私の気持ちに合っています。


ー なるほど。DPAはスペックの数値ではなく音色にこだわりをもつメーカーです。いただいたようなご意見は彼らのポリシーを裏付けることになりますね。ありがとうございます。

ー d:vote CORE4099は実際に使用されていかがでしたか?お使いいただいた印象を教えてください。

最初に使用したのは名古屋ブルーノートで行われた東儀秀樹さんのステージにゲスト出演したときです。編成は篳篥(ひちりき)、ピアノ、エレキギター、ドラム、ベースです。ステージ上の音量はかなり大きいですが、超指向性という性能がとても効果があり、満足のいくステージになりました。

また、サウンド・エンジニアにも、通常のコンデンサーマイク1本では頼りなかった音が、しっかりと存在感が出たと言われました。 

ー マイクを選択する際に重視しているポイントを教えてください

音質に限ります。特に弦楽器は音そのものを「そのまま」拾うのが、非常に難しいので。

あと、見た目も重要です。なるべくマイクの存在がないことが、うれしいです。

最近ではライブハウスがDPAマイクを持っている場合も多くありますが、マイクはとてもデリケートな製品です。使用方法や保管環境によっては音が悪くなってしまうこともあるため、私は自分の音を最低限保証するため、マイクは個人で所有したいと思っています。

ー ありがとうございます。演奏する現場によって音が変わってしまうことを極力減らすためにも、ミュージシャンの方にマイマイクをお持ちいただくのは理にかなってますね。

ー 最後に、今後の活動や、今後行っていきたいことなどを教えてください。

ハイレゾ録音による制作、そしてライブ活動の二つを柱として、活動を広げていきたいと考えています。DPAのd:vote CORE4099によって、大音量ステージでも耐えられる音であるという安心感が、活動の場を広げてもらえると思っています。



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【溝口 肇】

チェリスト・作曲家・プロデューサー

溝口肇氏

3歳からピアノ、11歳からチェロを始める。東京芸術大学音楽学部器楽科チェロ専攻卒業。

学生時代から八神純子、上田知華とカリョウビン等のサポートメンバーを務め、大学卒業後スタジオミュージシャンとして6年ほどレコーディングに携わる。

24歳の時に自身が起こした自動車事故によってムチウチ症となり、その苦しみから逃れるため「眠るための音楽」を作曲し始める。スタジオミュージシャンとしての経験から「眠るための音楽」は自分自身のソロ楽曲として書きためられ、1986年『ハーフインチデザート』(Halfinch Dessert)でCBS SONYよりデビュー。以後、クラシック、ポップス、ロックなど幅広いジャンルで演奏・作曲活動を展開している。

作品には、映画音楽 やテレビ番組の音楽として用いられているものが多い。29年続いている番組「世界の車窓から」のテーマ曲はあまりにも有名。また、日本たばこピースライト、ギャラクシ-企業イメ-ジのCMにも出演し、多くの人々にその姿と音楽を、印象づけることになった。テレビ番組に自身が出演する機会も多く、特に旅番組には数多く出演している。


 

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