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ボーカリストMegさんが語るd:factoの魅力

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2018年11月


ジャンルを問わず、多彩なアーティストのバックコーラスとして、またセッションバンドのメインボーカルやボイストレーナーとしてもご活躍されているMegさん。DPAのボーカル用マイクロホン【d:facto】をお使いいただいています。ご自身のライブではもちろん、ボーカルトレーナーとしてのレッスンでもd:factoを活用されているそうです。Megさんのマイクへのこだわりや、d:factoについて語っていただきました。


Megさん



ーd:factoをお使いいただいたきっかけを教えてください。

もともとマイクに興味があって、ライブ会場などで用意されたマイクではなく、自分に合ったマイクがないか探していたんです。そんな時、マイクに詳しい知人から「こんなのあるよ!」と教えてもらったのがきっかけです。


ーコンデンサー・マイクで探していたんですか?

はい、そうなんです。

日本人の声の周波数帯ではないというか、海外アーティストが出すような声の周波数帯を再現できるマイクとなると、コンデンサーだなと。

そこで行き着いたのがとあるメーカーのコンデンサーマイクだったんですが、実際に使ってみるとかぶりがすごいし、声を張ると歪んじゃうし、取り扱いがとても難しかったです。特に野外ライブなんかだと、かぶりに加えて風の音がすごいんです!で、これは難しいなと…。


ーそんな時に、d:factoを紹介されたんですね。確かにd:factoは吹かれに強いことと、高い音圧にも耐えられることが大きな強みですからね!その方が紹介された理由が良く分かりました。

最初にお使いいただいた印象はいかがでしたか?

ニュアンスがものすごくつけやすいと思いました!
自分のイメージがそのままマイクに乗るんです。

ちょっと表現が難しいんですが、d:factoの音を例えるならば、水たまりに水滴が落ちた時に波紋がふわっと広がるような感じかな。

なんていうか、空気感がすごいんです。とにかく気持ちいい。歌っていて気持ちいい!というのが第一印象でした。


Megさん


ーなるほど。「歌っていて気持ちいい」っていうのは最高の誉め言葉ですね!ありがとうございます。

ただ、気になっていた「かぶり」はどうでした?

それが、「かぶり」をほとんど感じませんでした。

野外でも気にならなかったし、ドラムの近くで使った時にもドラムの「かぶり」はなかったですね。

そういう意味では、現場を選ばずに使えるマイクだと思いますよ。


ーありがとうございます。よく言われるのが、かぶりの音がきれいだということなんです。それも関係して気にならないのかもしれませんね。

オペレーターさんの反応などはいかがでした?

びっくりしてました!笑

「何もしなくていいよね、なんだこのマイクは?!」って。

実際に、何も調整しなくても、アーティスト的にはそのままで十分大丈夫な音が出てくるんです。


ーMegさんは主にコーラスとしてご活躍されていますが、d:factoを使うようになって、メインボーカルの方とのバランスなど何か変わった面などはありますか?

そうですね。

最近はメインボーカルでd:factoを使うアーティストがすごく増えてきているんです。

私がライブサポートをさせて頂いているメインボーカルの方は、ほぼd:factoを使っていますよ。

やっぱりメインボーカルもコーラスも同じd:factoを使っていると、重ねたときにしっかり寄り添える。その質感がたまらなく良いですね。

ただ、もちろんメインボーカルが使うマイクによっては、あえてd:factoを使用しない場合もあります。やはりコーラスは、メインボーカルと重ねた時の質感を一番大切にしないといけないので。


Megさん


ー少し話が変わりますが、Megさんはボイストレーナーとしても活動されていらっしゃるとお聞きしています。ご自身のレッスンでd:factoを使うことはありますか?

あります!

さっきも言いましたけど、d:factoってものすごく感度が高くて、良くも悪くもそのまま録れるんです。

つまり、良いものは良く録れる一方で、うまくないのもそのまま録れてしまうんですね。

ダメなところも含めて、いろいろ浮き彫りにしてくれるマイクなんです。

だからあえてレッスンで使います。

いつものマイクでは歌えていると思っていたけど、d:factoで録ってみたらそうでもなかった、ということが多々あります。ごまかしがきかない。だから、d:factoで録った音を聞いて、「もう一回練習しましょう!」という流れが作れる。重宝してます。


ーなるほど。d:factoの特性をうまく使ってらっしゃるんですね!
 でも生徒さんにとっては、怖いマイクということでしょうか、笑。

ーボーカル、コーラス、ボイストレーナーと、ボーカルに関わる多彩なシーンで活動されているMegさんから見て、d:factoはどんなマイクだと感じますか?

そうですね、たくさんの人がd:factoで歌うのを聞きましたが、声量があるボーカルには特にぴったりくるように思います。

質感が思った通りに出てくるんですね。

オンでもオフでもちゃんと録れるし、近接効果を利用したマイクとの距離感も思い通りに調整できます。ニュアンスが付けやすいですね。

音が素直で、倍音もしっかり拾ってくれるから、リバーブのノリもすごくいい。

一般的にコーラスって、現場に用意されたマイクを使うことが多いんです。

でも私はコーラスこそニュアンスが大事だと考えているので、マイクにこだわりたいし、その中でもd:factoは私にぴったりなんです。メインボーカルにしろコーラスにしろ、自分の声に合うマイクを知ることはとても大切だと思っています。

最初にも話しましたが、d:factoはボーカリストの「そのまま」を再現するマイクなんです。

それはつまり、自分の調子が悪い時もそのまま出てしまうということになりますよね。

でもボーカリストにとって、自分が今どのくらいのレベルで歌えているのかを知るということはとても大事なことです。

自分の音と向き合って、自分を整える。

そんなきっかけを与えてくれるマイクだと思います。

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ーMegさん、ありがとうございました!
今後のご予定をお聞きしたところ、来年10月までスケジュールが入っているとのこと。
今後ますますのご活躍をお祈りいたします。



■プロフィール

Meg 

Megさん

1999年SUPER BUTTER DOG(当時東芝EMI)脱退後、フリーのバックコーラスとして活動開始。

ライブステージ、レコーディングと、現在もジャンルを問わず多岐にわたるアーティストのバックコーラスとして活躍中。

又、ボイストレーナーとして新しいスタイルのボーカルジムを主宰し、数多くの生徒を抱える。


主な参加アーティスト(ステージ、レコーディング)

中島美嘉、YUKI、Every Little Thing、UA、bird、藤原さくら、never young beach、奥田民生、石井竜也、りょう、DRAGON ASH、sugar soul、Aco、PUSHIM、氣志團、DJ HASEBE、orange pekoe、堺正章、さかいゆう、DABO end more.....(敬称略)



★Meg公式ツイッター #rezanmeg