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Danteスイッチ設定モードの選択



KLANGデバイスのスイッチ設定
 KLANG:fabrikおよびKLANG:vier専用の最新Dante Brooklyn IIモジュール用Configuration/Dante Firmware Filesには、新しいスイッチ設定(Switch Configuration)モードが含まれています。

セットアップに最適なスイッチ設定モードを選択する必要がある主な理由は、DanteやAES67フローなどに使用されるマルチキャストネットワークメッセージの使用にあります。Dante Controllerを通じて設定されるマルチキャストフローは、特定のオーディオチャンネルをあるデバイスから他の複数のDante対応デバイスにルーティングする必要がある場合に非常に役立ちます。個別にルーティングする代わりにマルチキャストフローを使用することにより、ネットワーク負荷が大幅に低下します。また、ネットワーク容量や個別にルーティング可能なチャンネル数には一定の限界があるため、チャンネル数が増えてくるとマルチキャストフローが必須になる場合もあります。


■ネットワークポート
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KLANG:fabrikは、3系統のネットワークポート(Dante/1、Dante/2、Control/net)を搭載しています。
KLANG:vierは、2系統のネットワークポート(Dante/1、Control/2)を搭載しています。



■スイッチモード

4種類のモード(KLANG:vierは3種類)から選択できます。
  1. Switched, with Control
  2. Switched, with Multicast filtered Control
  3. Switched, separate Control
  4. Redundant, separate Control(KLANG:fabrikのみ)
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▼Switched, with Control

※従来の「Switch attached Control」または「Switch attached control without Multicast Filter on Control」は、KLANG Danteファームウェアバージョン1.1.0以降「Switched, with Control」に変更されました。

このモードは、ネットワークポートを同じネットワークに接続するように設定します。例えば、ネットワークポートを使用してユニットをデイジーチェーン接続することや、Wi-Fiルーターを(Controlポートだけでなく)任意のネットワークポートに接続することが可能です。Danteについても同様です(DanteデバイスをControlポートに接続して運用可能)。この場合、ポート名をDante/ControlではなくA/B/Cにすることをお勧めします。
このモードでは、KLANG:fabrikまたはKLANG:vierを2本のネットワークケーブルで同じネットワークに接続しないでください。ネットワークループが発生し、ネットワークの故障、機能停止、性能低下などの深刻な問題の原因になります。


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▼Switched, with Multicast filtered Control

このモードは、上記のモードと同様に全てのポートで同じネットワークを共有しますが、ControlポートのマルチキャストフィルターがONになる点が異なります。このフィルターにより、DanteポートとControlポート間でマルチキャストメッセージの送信が遮断されます。

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※例えば一部のWi-Fiルーターや、ネットワークポートがDanteネットワークなどに非対応(特にマルチキャストフローを使用する場合)の製品など、マルチキャストメッセージを正常に処理できないネットワークデバイスも存在します。

DanteネットワークとWi-Fiルーターをネットワーク接続する場合は、マルチキャストフィルターを有効にすることを強くお勧めします。例えば、Wi-FiルーターをKLANG:fabrikまたはKLANG:vierに直接接続したい場合はControlポートを使用し、モードを「Switched, separate Control」または「Switched, with Multicast filtered Control」に設定します。

このモードでは、KLANG:fabrikまたはKLANG:vierを2本のネットワークケーブルで同じネットワークに接続しないでください。ネットワークループが発生し、ネットワークの故障、機能停止、性能低下などの深刻な問題の原因になります。


▼Switched, separate Control

このモードは、DanteネットワークをControlネットワークから切り離す場合に選択します。KLANG:fabrik/KLANG:vier背面のDanteポートとControlポートの間で、ネットワークメッセージは送信されません。Controlポートでは、KLANG:fabrik/KLANG:vierのリモートコントロールメッセージのみの伝送が可能です。Dante接続は、Danteポートに接続された他のDante対応製品との間でしか行えません。

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1本のネットワークケーブルで両方のネットワーク(DanteとControl)を接続することは可能ですが、お勧めしません。
※VLANによって2つの独立したネットワークが内部的に構成されます。



▼Redundant, separate Control(KLANG:fabrikのみ)

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このモードは、リモートコントロールメッセージとDanteトラフィックに別々のネットワークを使用します。「Switched, separate Control」に似ていますが、2つのDanteポートはそれぞれ別のネットワークに対応し、一方がプライマリーネットワーク、もう一方がセカンダリー(バックアップ)ネットワークとなります。この構成は、Danteのバックアップネットワークが必要な場合に使用します。Danteのリダンダントモードに対応したデバイスの場合、プライマリーネットワークに障害が発生すると、リダンダント機能が自動的に働いてセカンダリーネットワークに切り替わり、音声の中断を回避します。リダンダント構成が必要ない場合は、他のモードのいずれかを使用することをお勧めします。

※VLANによって3つの独立したネットワークが内部的に構成されます。