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Anyango(アニャンゴ)さんのライブイベントでDPAのマイクが使用されました。
2015年12月
Anyango


東アフリカの伝統的な民族楽器「ニャティティ」において、外国人として、女性として、世界で初めてニャティティ演奏の免許皆伝を受けたAnyango(アニャンゴ)さん。そのAnyango(アニャンゴ)さんのインストゥルメンタルアルバム、"Savanna"のリリースを記念して、ゲストにヴァイオリニスト・金子飛鳥さん、パーカッショニスト・ラティール・シーさん、そしてニューアルバムのco-producer ・塩田哲嗣さんをベーシストとして迎えたプレミアム・ライブが行われました。

Anyango Premium Live 

このライブイベントはDVD化されるため、映像の収録も入りました。映像作品化されるライブというのは、ライブに来たお客様を楽しませつつ、DVDの為に良い音で録音し、かつステージの機材はアーティストの映像映りを邪魔しない配置が求められるという、非常に難しい現場です。このイベントでは、コンパクトさと高い音質が評価されたDPAマイクロホンが数多く使用されました。

今回、レコーディングエンジニア兼、ベースプレイヤー兼、プロデュースを務めた、塩田哲嗣さんに話を伺いました。

d:vote 4099の設置例


①ライブレコーディングにおけるマイキングは、映像収録の妨げにならず、かつ良い音で録れるポイントを探さなければならないというシビアな現場だったと思いますが、どういった苦労がありましたか?

マイクスタンドにワイヤーで固定したSC4060
d:vote 4099 on Mic Standそうですね、まずアンビエントの収録にはリボンマイクをステレオで使用したのですが、撮影の関係で間隔を広めにセッティングしなければならなかった為、センターイメージのフォローが必要になってきます。もちろん、極力カメラにマイクが写りこまない様なセッティングが求められ、アニャンゴの正面に立てられるマイクスタンドは1本のみという厳しい制限がありました。そこで思いついたのが、コンパクトで目立ちにくいd:vote楽器用マイクVO4099U(超単一指向性)とd:screetミニチュアSC4060をマイクスタンドに取り付けるという方法です(SC4060には塩田さん自作の針金を使ったアタッチメントを使用)。この他にも、目立たないようにステージモニターの真横にショットガンマイク4017Bをステレオで仕込み、ボーカルとニャティティをフォローしています。この3つのマイクで録っておけば、センターイメージは後からどうにでも作れるだろうと思っていましたが、イメージ通りに音像を収録することができました。バイオリンとコントラバスにはPA用としてd:vote楽器用マイクVO4099Bを付属のクリップで仕込んでいましたが、これらもミックスにも十分使えるクオリティで録ることができました。

②今回、数多くのDPAマイクロホンを使用されていましたが、どのような経緯でDPAマイクロホンをお選び頂いたのでしょうか?

DPAのマイクは以前から弦楽器奏者の間で高評価を得ています。限りなくコンパクトなのに、フラットかつクリアでクオリティの高い音には既に十分な信頼性がありました。今回、アニャンゴのマネージャーから、「顔の正面に設置するマイクは1本のみにしたい。その他のマイクも、音質は確保しつつ、映像に極力映りこまないようにしたい。」というリクエストを聞いた瞬間に”これはDPAだな”と思いました。

③ニャティティを含め、弦楽器には全てd:vote 4099を使用されていましたが、アーティストの方々にはこのマイクロホンを気に入って頂けていますでしょうか?

はい、勿論です。僕自身コントラバス(ウッドベース)奏者ですから、ライブで確実に使える機材にはとても厳しい目線を持っていますが、d:vote 4099には良く助けられます。先日もTV収録の際にピックアップがノイズを出し始めて困ったのですが、DPAのマイク(d:vote 4099)1本で無事収録を続けることが出来ました。様々な楽器に対応したクリップがあるのは、本当に便利ですね。バイオリンの金子飛鳥さんもアニャンゴも、ライブの時はいつもd:vote 4099を使っています。

④ミックス作業を終えてみて、DPAマイクロホンで収録した音はいかがでしたか?

d:dicate 4017B マイクスタンドに仕込んだコンパクトマイク(d:vote 4099SC4060)で録った音は、アニャンゴの口からの距離がかなりあったため、さすがにボーカル用としては細くなってしまいました。しかし、ぼやけない芯のある音だったのでアンビエント用ステレオマイクのセンターをフォローするには丁度良かったです。ステレオで使用した4017Bショットガンマイクにも助けられましたね。DPAのペンシル型マイクはショットガンも含めて位相が合わせやすいというか、いつも好印象です。





d:vote 4099以外にも様々なDPAマイクロホンを使用されていましたが、今回一番の決め手となったマイクはどれですか?その理由も教えて下さい。 

d:facto実は一番音が良いと感じたのが、d:factⅡ(ボーカルマイク)です。今回はパーカッショニストのラティールのセンターイメージを録るために、パーカッションの正面から楽器と口の間辺りの高さで1m位離して狙うのにd:factoを使用しました。声の大きいラティールの歌もパーカッションも、どちらもしっかりと好い感じに録れていてびっくりしました。PAだけでなく録音にも使える素晴らしいマイクですね。




⑥その他ご意見やコメントがあれば教えてください。

DPAのマイクはPAでも録音でも使えるハイクオリティなもので、いつも助けられています。
今回のライブでは自前で用意したのですが、ミニチュアマイクの仕込み用に針金のような細くて長めの専用アクセサリーがあると、より便利だったように思いました。このように使う側のアイディアや想像力をかき立ててくれる要素、可能性のある素晴らしいコンセプトを持っている製品だと思います。これからも更なる新製品、期待しています。



★塩田哲嗣(シオタ ノリヒデ)

塩田哲嗣1992年頃からベーシストとして多くのSession&録音に参加。1996年ニューオリンズで演奏活動。1997年帰国後、大阪昌彦(Dr)などのグループで活躍。2001年ニューヨークに再渡米。12年間のアメリカを拠点とした活動を開始する。2003年東京スカパラダイスオーケストラのNARGOと”SFKUaNK!!”を結成。2005年よりプロデュースも本格的に開始し、NY在住中Vocalの”Bei Xu”をプロデュース。iTunes Musicなどのヒットチャートで1位を獲得。2010年ボストンのバークレー音楽大学に入学、MP&E(ミュージックプロダクション&デザイン)とPerformanceのDual Majorで2014年5月に卒業。2014年6月より日本に活動拠点を戻し、ミュージシャン&プロデューサー&録音エンジニアとして活躍中。

★Anyango(アニャンゴ)

Anyango東京生まれ。アフリカの音楽に魅了され、単身ケニア奥地の村で修業し、現地でも限られた男性だけに演奏が許されているニャティティの世界初の女性奏者となる。日本国内だけでなく、アフリカ、ヨーロッパなどでも広く演奏活動を行っている。2010年8月、日本で一番大きな野外ロックフェスティバルであるFUJI ROCKに出演し、ワールドミュージック部門のベストアクトに選ばれる。2011年11月、テレビ朝日「徹子の部屋」に出演。2012年8月、『アニャンゴの新夢をつかむ法則』を出版。2013年、ドイツ・イタリア・フランス・ケニア・アメリカにてワールドツアー。10月、ミニアルバム 『ALEGO』~ニャティティの故郷~をリリース。テレビ東京「CrossRoad」に出演。12月、『翼はニャティティ舞台は地球』(学芸みらい社)を出版。2014年9月、5thアルバム『Kilimanjaro』をリリース。2015年8月、戦後70年、東京・広島・長崎で開催された「国連合唱団 平和と希望のコンサート」にゲスト出演。10月、6thアルバム『Savanna』 をリリース。日本ケニア文化親善大使。Anyangoとはルオ語で、「午前中に生まれた女の子」という意味。