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SFUaNK!!のライブでd:vote 4099が活躍!
スカやファンクを中核としたバンド”SFUaNK!!(スフォンク)”※が、2017年4月8日、モーション・ブルー・ヨコハマの15周年アニバーサリー・ウィークに登場しました!ジャズ・サックス奏者の太田剣さん、ベーシスト/プロデューサーの塩田哲嗣さんが、d:vote 4099を使用しているとのことで、お話を伺ってきました。

ジャズサックス奏者の太田剣さんは、最近d:vote 4099を使用するようになったそうです。数ある楽器用マイクの中からd:vote 4099を選んだ理由やマイキングのコツなどをお聞きしました。

太田剣さん■新しいマイクを探すことになったきっかけは何ですか?

録音した自分の音を聞いたときに、「マイクを使用する大きな会場でも、できるだけ生音の音色に近づけたい」と感じたのがきっかけです。大型のメインスピーカーやモニタースピーカー(またはイヤモニ)からも、できる限り生音に近い音を出したい。そのためには、まずマイクが重要だと思い、これを実現することができるマイクを欲しいと思ったんです。その点で、DPAのd:vote 4099はとても理想的なマイクだと感じました。

■実際にご使用いただいてみて、音質についてどのように感じられましたか?

まず特徴的だと思ったのは、d:vote4099はEQが必要ないほどフラットであることです。今回、マイクを選ぶために5~6種類の楽器用マイクを試しましたが、DPA d:vote4099以外の楽器用マイクはどれもどこかにピークがありました。今回のマイク探しの目的が「生音に近い音」でしたので、フラットな癖のない音質のd:vote4099がしっくりきました。レンジが広く、演奏していて音像の拡がりが感じられた点も大きかったです。

もうひとつは、高音の倍音がすごくきれいであることです。d:vote4099で録音した音を聞くと、ブレスの音が聞こえます。これは高域をきちんと拾えているということです。高域の響きもきちんと捉えられるということは、生音に近づけるためには非常に重要な点です。この点にも、とても満足しています。

Sax with d:vote 4099■マイキングについて、何か工夫されていることなどありますか?
今回のライブでは、マイク本体をベルの中に少し深めに入れ込むように設置しています。d:vote 4099は、マイクとベルの距離を少し離すように設置すると、より自然でアコースティックな空気感を感じる音になります。逆にマイクをベルの中に入れ込むように設置すると中低域が太くなり、音圧のある抜けの良い音になります。今日のライブのように、一緒にステージに上がる楽器それぞれの音量が大きくなる場合には、太い音の方が良いですね。

d:vote4099はマイキングだけで音量や音質を調整できるので、音質の異なるマイクと使い分けるような必要がありません。とても使い勝手が良いと思います。



■クリップの使い勝手はいかがですか?
DPA STC4099クリップはサックス・トランペット用の”STC4099”を使用しています。ベルを挟み込むだけの形状なので、演奏中に外れたりしないかという不安がありましたが、問題ありませんでした。むしろ、取り外しが簡単なので、私のようにひとつのステージでアルトとテナーを持ち替えるような場合は非常に楽ですね。




というようなお話を伺うことができました。マイクに関してはご自身でかなり研究されており、非常に参考になるご意見を頂戴できました。



ベースを担当する塩田哲嗣さんには、ずいぶん長い間d:voteを愛用していただいています。長く使い続けていただいているからこその、マイキングのこだわりをお聞きしました。

Woodbass■マイキングについて、どのような工夫をされていますか?

クリップは、4本ある弦の内側2本(2、3弦)に装着しています。外側(1、4弦)装着すると、4弦(E線)のテンションの変化と倍音が減った感じが気になったので、それを避けるため、内側2本の弦(A&D線)に装着しています。









塩田哲嗣さん■VO4099のヘビーユーザーとして、製品に関する要望などがあったらお聞かせください。


グースネック部がもう少し長いといいですね。プレイスタイルや曲目によっては、fホールや、もっと上の方を狙いたい場合があります。もう少し長いと、セッティングの自由度もぐっと拡がると思います。
[DPA]グースネック長を約8cm延長できるGE4099という製品があるので、紹介させていただきました。今度ぜひ使っていただけるとのことですので、感想を楽しみにしています!

逆に、ケーブルは長すぎて取り回しに困ることがあります。ウッドベースの場合は演奏中に楽器本体を動かすようなこともほとんどありません。床に垂らしておくと演奏中にひっかけて断線させてしまう心配があるので、できるだけまとめて固定していますが、もっと短いケーブルがあるといいですね。
[DPA]マイクケーブルは長さのカスタムオーダーができます!ぜひご検討ください。





※:SFUaNK!!は、いつもはSFKUaNK!!(*)という名前で活動しています。今回はピアノのクリヤマコトさんがご自身の活動と日程が被って出演されなかった為、クリヤさんの頭文字である「K」を抜いた "SFUaNK!!"名での演奏となりました。
(*)
SFKUaNK!!とは、SKaとFUNK!!のアナグラムです。



Ken Ohta

【太田 剣】
サックス奏者 (alto & soprano sax)

小学校でトランペット、中学校でテナーサックス、高校でアルトサックスを手にし、 雲井雅人氏にクラシック奏法のレッスンを受ける。早稲田大学でロシア文学を学ぶ傍ら、 ジャズ奏法を池田篤 氏に師事。渡米してケニー・ギャレット、ビンセント・ハーリングにも師事する。 大学卒業後、国内ジャズ・シーンで頭角を現し、大坂昌彦(ds)カルテットのメンバーとして活躍。
その後、TOKU(vo,flh)、小沼ようすけ(g)、Tommy Campbell(ds)、小林陽一(ds)らのバンドにも参加。 2006年にCD”Swingroove(スウィングルーヴ)”でユニバーサル・ミュージックより メジャーデビュー。Jazzの名門『Verve(ヴァーヴ)』レーベルからCDをリリースした サックス奏者としては、渡辺貞夫に続いて日本人2人目となる。
 同年、日豪交流年に際し、日本人とオーストラリア人のジャズミュージシャンで結成された日豪混合バンド『Japan-Australia Jazz Orchestra(JAJO)』に招聘され、 日本&オーストラリア両国のツアーに参加。シドニーのオペラハウスでの演奏も好評を博す。 Jazz Vocalist安富祖貴子のCDプロデュースや、矢沢永吉、平賀マリカなど シンガーのライブサポートなど、ジャンルを問わず幅広く活動している。
 

塩田哲嗣さん 

【塩田 哲嗣】
BassPlayer&Producer&Recording Engineer

1992年頃からベーシストとして数多くのSession&録音に参加。
1996年ニューオリンズで演奏活動。
1997年帰国後、大坂昌彦(Dr)などのバンドで活躍。
2001年ニューヨークに再渡米。12年間のアメリカを拠点とした活動を開始する。
2002年東京スカパラダイスオーケストラのNARGOと”SFKUaNK!!"を結成。全国bluenoteツアーやクアトロツアー等、精力的な活動を展開する。
2005年メジャーデビュー。
2005年よりプロデュースも本格的に開始し、NY在住中Vocalの"Bei Xu”をプロデュース。i Tunes Musicなどのヒットチャートで1位を獲得。以降、数多くのプロデュース作品をリリースし続けている。
2010年ボストンのバークリー音楽大学に入学、MP&E(ミュージックプロダクション&エンジニアリング)とPerformance(パフォーマンス)のDual Majorで2014年5月に卒業。
2014年6月より日本に活動拠点を戻し、ミュージシャン&プロデューサー&録音エンジニアとして活躍中。