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Roundtrip Latency

Version: 1.5.0

Roundtrip Latency(システム遅延について)
ラウンドトリップ・レイテンシー

info
Audinate社ではDanteデバイスのレイテンシーを「片道(one trip)」で定義しています。transform.engineは通常インサートとして使用するため、送信と受信で「2回(two trips)」分の遅延が発生します。たとえば、Danteデバイスのレイテンシーが1msの場合、インサートとして使用するとDanteのレイテンシーは2ms(ネットワーク送信1ms+ネットワーク受信1ms)となります。

この例では、Danteデバイスの最小レイテンシー値として「1ms」を使用しています。他にもさまざまなDanteデバイスのレイテンシー値が設定可能で、その詳細は  こちら  で確認できます。下記の表を使って、ご自身の送受信の遅延情報を計算できます。

Danteデバイスの
レイテンシー設定
サンプル
レート
ペリオド
サイズ
Dante
送信
DSP
内部レイテンシー
Dante
返送
合計
ラウンドトリップ
1ms 48kHz 32 1ms 2ms 1ms 4ms
1ms 48kHz 64 1ms 4ms 1ms 6ms
1ms 48kHz 512 1ms 32ms 1ms 34ms
1ms 96kHz 32 1ms 1ms 1ms 3ms
1ms 96kHz 64 1ms 2ms 1ms 4ms
1ms 96kHz 512 1ms 16ms 1ms 18ms

 

 💡TIP 
Danteデバイスのレイテンシー設定を変更した場合は、送信と受信の両方について計算しなければならないことに注意してください。
たとえば、Danteデバイスのレイテンシーが2msの場合、往復での遅延は4msになります(2msのネットワーク送信+2msのネットワーク受信)。
 

Period Size(ペリオドサイズ)
Dante Controllerで設定できない項目がペリオドサイズです。これはtransform.engine内部のオーディオバッファのサイズを管理し、それによってシステム全体のレイテンシーが決まります。 

 💡TIP 
バッファサイズが大きいほど、システムの処理時間が長くなります。つまり、より多くのプラグインや高負荷なプラグインを動作させることが可能になります。ただし、バッファサイズを大きくするとレイテンシーも増加します。たとえば、ペリオドサイズを2倍にすればシステムレイテンシーも2倍になります。

バッファサイズはtransform.clientソフトウェアで設定でき、詳細は  こちら  をご覧ください。